肩はなぜ凝るのでしょうか?(首筋から肩にかけて。肩全体。肩から肩甲骨にかけて。肩から背中にかけて。首から肩、背中にかけてなど。)さまざまな場所に現れます。「同じ姿勢、運動不足、ストレス、眼精疲労、不規則な生活、睡眠不足、うつ症状など心の病、冷え性、激しいスポーツや肉体労働」さらには、血圧の問題や歯のかみ合わせなど。要因は、挙げるときりがないように思えるほどです。
肩コリとは、肩周辺の筋肉が疲労し緊張した状態をいいます。首や肩には20種類以上の筋肉があり、その筋肉の緊張が長い間緩まず緊張状態が続くと慢性的に筋肉は縮んだまま硬くなってしまいます。また、その筋肉から連鎖的に広範囲に広がっていく場合もあります。
この硬くなった筋肉ではどのようなことが起きているのだろうか?:筋肉には神経、血管が分布しているため、①筋肉が緊張して硬くなると血管は筋肉によって圧迫され血流が悪くなる。この状態が続くと、②筋肉に溜まった疲労物質や痛み物質、老廃物は血流が悪くなることによって筋肉内に溜まることになる。③また硬くなった筋肉は、神経を刺激し痛みを誘発してしまう。痛みを感じると脳は、自然に筋肉を緊張させてしまい、負のスパイラルに陥り慢性化へ進んでしまう。
例えば、事務仕事でパソコンなどを同じ姿勢で長時間、毎日行ったり、スマホなどを長時間同じ姿勢で行うと、首や肩の筋肉の弾力性を失い筋肉が緊張状態になり、上記のようなメカニズムにより凝りへ発展する。
また、ストレスなどでも同じことが言える。ストレスを感じると自律神経のうち交感神経が優位な状態になる。交感神経が優位な状態が続くと血管は縮こんでしまう。血行に問題が出流と、上記にあるように血流が悪くなり、負のスパイラルに陥ることになる。ストレスや精神的に疲れが多い人は、首、肩から背中にかけてなど広範囲に影響していることも少なくない。
訴える症状は、「肩に何かが乗ってるようだ」「肩が痛い」「首にから肩にかけてこわばったような硬さがある」など様々ですが、結局は上記のメカニズムが原因と考えることができる。
これらのような、ストレスや冷え性、同じ姿勢を続けたため血行不良など、はじめに記した中の多くの症状に対し、鍼灸の施術は効果がで出てるように実際に施術をすると感じています。次回は東洋医学的に考えていきたいと思います。