こんにちは。院長の齊藤です。
今回は、「気」についての最後の項目です。気の動き方について見ていきましょう。
「気」の運動について
以前、気の動き方については、昇る・降りる・出る・入る。と紹介しました。こちらで確認♪
※まだ紹介していない「気」(臓腑の気)も出てきますが、気軽に読み進めていただきたいと思います。
パート3で紹介した動きについてはこちらで確認♪
昇る:上方向への運動とは
例えば、
食べたものが胃から小腸→脾へ運ばれ、そこで出来た水穀の精微を肺のある胸部へ挙げる働きのある「脾気」の動き事を表します。
降りる:下方向への運動とは
例えば、
胃には、食べ物から栄養分を取り除いたカスを下の方向(小腸など)に下ろす運動の特性がありその働きを表します。
出る:外側への運動とは
例えば、
肺には、体内の余計な気(濁気)を排出するような外向きに働く力(肺気)があり、この働きを表します。
入る:内側への運動とは
例えば、
脾気には上方向への他に、血に対しても働きがあり、
出血がおこらないようにする内側への働きがあります。(気の固摂作用の運動方向)
[昇降出入]
上記のように、「気」には基本的に昇る・降りる・出る・入る、の動きがあり、
たえず全身を動きながら巡っていることがわかります。陰陽で分けると、
動きまわり活動的であることから気は陽に属します。
そして、この4つの気の動きは「昇降出入」と呼ばれています。
また、この昇降出入の運動のことを気機とも呼びます。
次のようなイメージでしょうか。
次は「血」について見ていきたいと思います。