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2020.06.23

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート2

こんにちは。院長の齊藤です。

今月のテーマ「気・血・津液・精」でしたね。

今回は「気」について少し詳しく見ていきます。

 

東洋医学の「気」とは何でしょう?

日本語には「気」という文字のつく言葉がたくさんありますね。

気持ち・気が合う・気持ち・気分・気が楽だ・やる気・空気・山の気・気鬱・気移り・気構え・・・など、

心の動きのなど精神的な要素があるもの、電気などの目に見えないものに作用するもの、

気圧や天気など自然現象に使うもの、気質、気性など生まれつきの要素があるものなど、

数え切れないくらい「気」という言葉が使われます。

 

この中で、東洋医学ではどのように考えるでしょうか?

まず、「気」は運動性のある物質と捉えています。

その素材は、

     食べ物から、また、自然な空気から、そして、生まれつき両親から。

その働きは、

      ○栄養などの物質を運ぶ体を温める、○外から体を守る

      ○質の漏れを防ぐ、○物質を変化させる

その種類は、

      元気げんき:生まれつき持っている原動力

     宗気そうき:食べ物と酸素が結びついたもの

     衛気えき:体表に分布している気(細菌やウイルスなどから体を守る、全身を温める)

     営気えいき:栄養分を持った気(血液の成分のひとつで全身を養い潤す)

       ※この他にも場所や由来により様々な「気」が存在しています。

その動きは、

       昇る:上方向への運動

       降りる:下方向への運動

       出る:外側への運動

       入る:内側への運動

と考えられています。

まだ概略に過ぎないので、次にもっと少し詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

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