こんにちは。院長の齊藤です。
今月のテーマ「気・血・津液・精」でしたね。
今回は「気」について少し詳しく見ていきます。
東洋医学の「気」とは何でしょう?
日本語には「気」という文字のつく言葉がたくさんありますね。
気持ち・気が合う・気持ち・気分・気が楽だ・やる気・空気・山の気・気鬱・気移り・気構え・・・など、
心の動きのなど精神的な要素があるもの、電気などの目に見えないものに作用するもの、
気圧や天気など自然現象に使うもの、気質、気性など生まれつきの要素があるものなど、
数え切れないくらい「気」という言葉が使われます。
この中で、東洋医学ではどのように考えるでしょうか?
まず、「気」は運動性のある物質と捉えています。
その素材は、
食べ物から、また、自然な空気から、そして、生まれつき両親から。
その働きは、
○栄養などの物質を運ぶ、○体を温める、○外から体を守る、
○物質の漏れを防ぐ、○物質を変化させる。
その種類は、
元気:生まれつき持っている原動力
宗気:食べ物と酸素が結びついたもの
衛気:体表に分布している気(細菌やウイルスなどから体を守る、全身を温める)
営気:栄養分を持った気(血液の成分のひとつで全身を養い潤す)
※この他にも場所や由来により様々な「気」が存在しています。
その動きは、
昇る:上方向への運動
降りる:下方向への運動
出る:外側への運動
入る:内側への運動
と考えられています。
まだ概略に過ぎないので、次にもっと少し詳しく見ていきましょう。