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2020.05.29

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年5月パート4

こんにちは。院長の齊藤です。

 

前回までは「いん」と「よう」の概念を使う「陰陽論」いんようろんについて考えました。

 

今回は、中国でもう一つの古代哲学である五行学説ごぎょうがくせつについて考えてみます

 

五行学説ごぎょうがくせつは、自然界や人間の体など、あらゆるものを五つのグループに分け、

その五つがお互いに関係を持っているという考え方です。

五行学説も陰陽論と同じように、分類をすることだけを目的にするのではなく、

それらの相互関係を明らかにしていくことを重要視しています。

詳しくみてみましょう。

 

どのようなグループがあるの?

五行学説ごぎょうがくせつでは、

グループを、もく」・「・「」・「こん」・「すいという名の五つに分けています。

そしてこの五つをまとめて「五行ごぎょう」と呼んでいます。

 

この「五行ごぎょう」には、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

もく樹木が成長していく様子を現している

炎や熱が上昇していく様子を現している

養分やミネラルを有し、農作物や鉱物を生み出す様子を現している

    ※(土は万物の母と為す。などといわれるのはこのためです)

こん人の手での変更や改革される様子を現している

すい川が流れる様子を現している

五行学説ごぎょうがくせつでは、グループをもく」・「・「」・「こん」・「すい」 に分け

この五つを五行ごぎょうと呼び、この五つは、自然界にあるものの特徴や性質を表していることが分かりますね。

 

次は、この五つのグループにどのような関係性があるのかみてみましょう。

 

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