こんにちは。院長の齊藤です。
今月も第2木曜日の14日、花巻市の「ココ・アルバ」さんを訪問して、お話しして来ました。
今月のテーマは、「陰陽論」と「五行学説」
東洋医学っぽい言葉がならびました。ちょっと耳慣れない単語ですね。
「陰陽論」とは、中国古代の思想で、
もともとは、「日が当たる」、「日が当たらない」。という事柄から始まり、
どんどん発展していった考え方のようです。
その昔、中国でも農業が盛んであり、「日当たりの良い土地」、「水はけの悪い水の多い土地」には関心があったことは容易に想像がつきますね。
では、どのような事柄が「陰」と呼び、「陽」と呼ぶのでしょうか?
月や夜などは、静かで暗く、冷たい印象がありますね。故に「陰」と呼び、
逆に、
太陽や昼などは、活動的で明るい、暖かいイメージがあります。故に「陽」と呼びます。
と、定義しています。
「明るい」は、陽 ↔︎ 「暗い」は、陰
「暖かい」は、陽 ↔︎ 「冷たい」は、陰
「上」は、陽 ↔︎ 「下」は、陰
「外」は、陽 ↔︎ 「内」は、陰
と言うように、昔の人々は、さまざまな物事には二面性があることに気づいたのでしょう。
さらに、
「上昇↔︎下降・前進↔︎後退・開放的↔︎閉鎖的・外向的↔︎内向的」
など抽象的な性質も含めてそれぞれ「陰」と「陽」に分けていきました。
このような図を見たことがあるでしょうか?
「陰」と「陽」を表す「太極図」です。
中国映画などで見かけたことのある人もいるでしょうか?
この図のように、
「陰」と「陽」はそれぞれ真っ二つに分けるだけではなく、
二つに分けると同時に補い合う関係でもある事を表します。
「上(陽)」がなければ、「下(陰)」がありません。
「昼(陽)」がなければ、「夜(陰)」がない。
などのように、
お互いに対立的でありながらも統一的な関係である事を意味します。
薄暗い夜明けから少しずつ日が昇り明るくなり、朝日が昇り、カンカン照りの日中へ。
日中を過ぎると徐々に日は暮れ、夕暮れはにはまた少しずつ暗くなり、日没を経て真っ暗な真夜中へ。
そして、また日が昇る・・・
太極図は、このような「陰」と「陽」を一度に表した図として表されています。
このような考え方から、世の中(自然界)のあらゆる物事は2つの性質に分けることが出来る。または、お互いにバランスを取るように絶えず変化していくものととらえていったものと考えられるようです。
今度は、1日から1年で考えてみましょう。
冬は寒いイメージがありますので、「陰」。
逆に夏は暑いイメージですので、「陽」。
これは、なんとなくイメージが湧くでしょうか?
冬の季節が終わると少しずつ暖かくなり、春になりそして夏へと移ります。
また、夏の季節が終わると少しずつ寒くなり秋、それから冬へと移り変わります。
また春が来て・・・
と、続いていきます。
季節を用いる言葉の二十四節気とこの太極図を組み合わせてみると。
このように表すことができます。
次は、人の体や活動についての陰陽を考えてみます。