ところで、細菌とウイルスの違いって何?
と、言う質問がありましたので・・・
細菌(バクテリア)やウイルスなどは、感染症の病原微生物に分類されている。
病原微生物は、大別すると、
真菌・原虫・スピロヘータ・細菌・リケッチア・クラミジア・ウイルス
に分類される。
細菌とウイルス以外の例を挙げると:
真菌:白癬菌(カビ)やカンジタなど
原虫:マラリヤやトキソプラズマなど
スピロヘータ:梅毒を引きおそす梅毒トレポネーマなど
リケッチア:ダニやシラミを介して人に感染し、発疹チフスやツツガムシ病などを発症する
クラミジア:トラコーマなど
が、ある。
細菌:一般に単細胞生物で大きさは0.5μm〜10μm程度。形状は、球状、桿菌、らせん状などである。
球状には、黄色ブドウ球菌・連鎖球菌・肺炎球菌・淋菌など
桿菌には、大腸菌・サルモネラ菌・赤痢菌・コレラ菌・百日咳菌・破傷風菌・ボツリヌス菌・結核菌など
らせん状細菌は、らせん状の形態の細菌。スピロヘータなどがある。
ウイルス:ウイルスには、他と比べて特徴がある。
①大きさは、とても小さい。0.2〜0.015μmで電子顕微鏡ではじめて観察できる大きさ。
②生きた特定の細胞でのみ増殖できる。
③DNAやRNAの遺伝子と、それを取り囲むたんぱく質の外殻から成り立っている。
主なウイルスは、アデノウイルス・ヘルペスウイルス・日本脳炎ウイルス・ポリオウイルス・コクサッキーウイルス・肝炎ウイルス・狂犬病ウイルス・インフルエンザウイルス・風疹ウイルス・エイズウイルス・ノロウイルスなど数多くある。
大雑把に細菌とウイルスを比較すると
細菌は、普通の顕微鏡で見ることが出来る大きさに対し、
ウイルスは、電子顕微鏡でしか見ることが出来ない大きさ。
また、細菌には細胞があり、適度な水分などがあれば自力で増殖することが出来るが、
ウイルスは、自分で増殖することが出来ず、それぞれのウイルスが好む臓器の細胞に侵入し増殖する。
日常生活において、細菌とウイルスに対しては、
除菌フィルターなどでは、ウイルスの大きさを防ぐことは出来ず、
また、抗生物質では細菌を死滅させたり、増殖を抑えることが出来ても、
ウイルスには効果はありません。(市販薬で抗生物質は軟膏の外用薬しかありません)
ウイルスには、手洗い・うがい・消毒などの予防が大事ということですね。
現在、多くの医療従事者の皆さんは、
このウイルスの一種である「新型コロナウイルス(Covid-19)」
に立ち向かってくれています。
本当に感謝でいっぱいです